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役職定年

転職活動の進め方

役職定年はみじめ!つらい?【50代の早い段階で役職定年に備えよう】

働き盛りのサラリーマンに訪れるのが、みじめでつらい役職定年。

一定規模以上の企業においては役職定年制度が導入されているのが一般的です。

役職定年から逃れられるのは、役員に選ばれたほんの一握りの人に限られます。

課長でも部長でも役職を外され、給与は下がり、昨日までの部下が今日から上司になることもあるのです。

大多数の中高年社員が絶望することになります。

役職定年はとってもみじめでつらいことです。

 

役職定年に向けて、どう準備しておいたら良いのか?

絶望を受け入れるしかないのか?対処法はないのか?気になっていませんか?

この記事で、役職定年の実態を説明し、対処法を解説しています。

 

かつて在籍していた会社で、役職定年制度導入プロジェクトがあり、筆者はプロジェクトメンバーの一人でした。

会社側の立場にも立ち、社員側の立場にも立ち、行ったり来たりしながら悩みました。

役職定年制度について学び、考えさせられ、議論を重ねたことで詳しくなってしまいました。

その後、その会社からは転職してしまいました。

今もその会社にいる50代は、当時のプロジェクトメンバー含め、役職定年でみじめでつらい目にあっているでしょう。

この記事を読み終えれば、人生100年時代において、みじめでつらい役職定年に向けどう準備しておくかを考えるきっかけになります。

 

みじめでつらい役職定年とはどのような制度?

役職から降りる

役職定年とは、ある一定の年齢に達した管理職が課長や部長などの役職から外れる制度です。

役職を離れ、一般職・専門職という形で働くようになるわけです。

 

役職定年年齢は多くの企業で55歳が該当します。

企業によりばらつきがあり、50代前半で始まる会社もあれば、57歳のケースもあります。

中小企業では役職定年制度が無い場合もあります。

役職定年の対象者は、制度適用後に役職手当がカットされるため、ほとんどの場合は収入が減少します。

朝の通勤電車で向かいの席の人たちの顔色がすぐれないのは、役職定年のせいかもしれません。

本人にとっては、役職定年はかなりみじめでつらい制度です。

 

みじめでつらい役職定年が生まれた背景

役職定年制度が生まれたのは、定年年齢の延長が背景にあります。

また役職定年が55歳中心であることは、昔の定年年齢が55歳であったことと密接に関係しています。

  • 現在の定年年齢は65歳ですが、1970年代は55歳定年が一般的でした。
  • 1980年代前半まで、55歳定年が続きました。
  • 1986年の法改正により60歳定年が努力義務となりました。
  • 1998年で60歳定年が義務化。
  • 2013年に「高年齢者雇用安定法」によって、定年が60歳から65歳へ引き上げられ、 現在は経過措置期間となっています。
  • 2025年4月から、定年制を採用しているすべての企業において65歳定年制が義務となります。
  • さらに国は、2021年から労働者の希望があれば最長70歳まで就業機会を与えることを、企業の努力目標としました。

定年退職年齢が延びているのは、日本人の寿命が延び、少子高齢化が著しいことが一因です。

定年退職の年齢を引き上げることで、国は年金や保険の負担を減らすことができます。

その結果、企業側に人的コストのしわ寄せが来る形となりました。

それがみじめでつらい役職定年が生まれた原因です。

 

役職定年を導入しないとみじめでつらい企業の立場

経営計画

役職定年で人件費の抑制をしないとつらい

企業の経営サイドからも考えてみましょう。

企業としては、定年が延長されることにより人件費が莫大に増えます。

企業は、社員の幸せを願いつつも、永続して運営していかなければならない宿命にあります。

  • そのためには利益を出し続けなければいけません。
  • 利益を出すためには人件費をどうにかして抑えたいわけです。
  • 企業の全てのコストにおいて、人件費コストは大きな割合をしめます。

コスト抑制策として生まれたのが役職定年です。

  • 企業は、55歳定年を想定して人件費で中長期計画を立てていました。
  • 基本的に、終身雇用という制度が前提にあります。
  • 年収の高い社員をあと5年も延長して雇用するのは難しいというのが本音です。

そこで、終身雇用を継続しつつも人件費を抑えるため、みじめでつらい役職定年という制度が生まれたのです。

 

役職定年で組織の新陳代謝と若返りを図らないとつらい

従来の日本では

  • 終身雇用が前提
  • 年齢とともに賃金・役職が上がっていく年功序列

が常識となっていました。

これは日本が成長期だったときに機能した仕組みです。

日本が強かった時代には日本的経営と海外からも注目されました。

また、終身雇用、年功賃金は生産年齢人口の年齢別バランスが保たれていた時代の仕組みです。

 

さらに、

  • 日本の企業は降格人事を行うことが少ない
  • 長い間同じ社員がポストに居座り、役職者が高齢化する
  • 役職に限りがあるため、社内の流動化が促されない
  • 若手が管理職になれない
  • 優秀な若手社員が不満を持ち離職につながる

役職定年制によって組織の新陳代謝・若返りを図ることが可能になります。

サラリーマンにとって、役職定年はみじめでつらいのですが、企業にとっては永続性という観点で大切なことです。

 

人生100年時代において、役職定年でシニア人材のキャリアシフトを促進しないとつらい

人生100年時代といわれ、人の働く年数は延びています。

役職定年制により社員が役職を離れることで、仕事の負担を軽くすることが出来ます。

定年後の働き方を考えるため準備期間としての時間と余裕を設けてもらう事ができます。

 

社員のキャリアシフトを促しやすくなる点も役職定年制のメリットです。

経営幹部の立場だと俯瞰して考え、組織全体の長期視点での課題にも目を向けざるを得ません。

役職定年の制度に肯定的な立場にもなれるわけです。

役員定年制度導入プロジェクトチームにいたときには役職定年制度の導入が必要だと思いました。

しかし前述のとおり、筆者は後にその企業から離れることになりました。

 

役職定年は個人にはみじめでつらい制度

つらい

役職定年で年収が大きく下がる可能性がありみじめでつらい

トヨタでさえ、年功序列の制度で給料を年々アップする仕組みに無理が来ていると公言しています。

とはいえ、個人としてはなんともやりきれないのが年収ダウンです。

課長職、部長職は、経営側と若手の間に挟まり、苦労してきました。

業績向上、教育、人間関係と頑張ってきたと思ったら、年齢を理由にいきなり役職を外され、給与大幅カットです。

役職定年はみじめでつらいものです。

 

役職定年で居心地が悪くなりみじめでつらい

  • 役職定年を迎えた後、昨日の部下が上司になることもあります。
  • 部下のことを「○○部長」と呼ばなければなりません。
  • 立場が逆転したことを目の当たりにしてプライドが傷つきます。
  • かつて対立した部下にしっぺ返しを食らうこともあります。

みじめでつらい役職定年を受け入れられず、周囲と軋轢が生まれるケースもあります。

 

役職定年で慣れない仕事に変わってしまいみじめでつらい

降格後に想定されるケースとして、

  • ラインを外れ、スタッフ的役割で仕事をする
  • 現場担当者として仕事をする
  • 所属部署の後輩社員の教育が専門になる
  • これまでとは全く別の部署に異動させられる可能性もある

これまでとは全く別の部署に移動になると

  • 新しい仕事を覚えなければなりません
  • これまで経験を積んでスキルを磨き、やりがいを感じていた仕事ができなくなってしまいます
  • 今までの知識・技術を生かせない仕事だからやりがいがありません

役職定年で慣れない仕事に変わってしまうのはみじめでつらいことです。

 

役職定年で会社から期待されなくなりみじめでつらい

人は期待され、重要な役割を任されることで喜びを感じます。

モチベーションが下がります。

役職定年で肩書きを外され、場合によっては、

  • 重要な会議に呼ばれなくなります
  • 社内サーバーで重要情報へのアクセス権限がなくなります

会社への不信感を抱いてしまいます。

役職定年で会社から期待されなくなりみじめでつらいです。

 

役職定年でプライドが保てないのがみじめでつらい

頭では理解し覚悟していたものの、いままで部長だったのが降格となると、

  • 決裁権がなくなります
  • 役職が外れると周りの反応が変わるのにショックを受けます
  • 取引先からも声がかからなくなります
  • 部下が距離を取り始めます

役職定年でプライドが保てないことがみじめでつらい人は沢山います。

 

みじめでつらい役職定年で否定的な意見を言う人格に変化する人も

  • できない理由をまず考えるようになります
  • 会議で常に否定的な意見しか述べないようになります
  • 他人の脚を引っ張るのが生きがいになります

みじめでつらい役職定年で会社に対する恨みを様々な場面で発散せざるを得なくなります。

 

役職定年はみじめでつらいけど、将来設計はどうする?

人生

50代の役職定年によりポストから外れた後の人生が長くみじめでつらい

積み重ねてきたキャリアには何の落ち度もないのに、年齢が理由で役職がなくなるのは、つらい制度です。

これから役職定年を控えている人は、早い段階でこのような現実を理解して、準備する必要があります。

みじめでつらい役職定年により50代で役職から外されても 人生はまだまだ続きます

幾つかの選択肢があります。

 

役職定年の後もみじめでつらいけど65歳完全定年まで会社にしがみつく

メリット

  • それなりに仕事をしていれば、それなりの給与をもらえ。
  • 安定している
  • 福利厚生・休暇制度

 

デメリット

  • 雇用延長で給与はさらに激減する
  • 現時点では安定しているが、いつどう変化するかわからない
  • 途中でリストラ対象になる可能性がある
  • 65歳以降の仕事は自分で見つける

 

役職定年はみじめでつらいけど会社には残り、副業し別収入を得る

メリット

  • 新たなやりがいが生まれる
  • 全ての収入を会社依存することから脱却できるので、精神的に安心感がでる
  • 副業ブームなのでクラウドソーシングサービスが発達
  • 軌道に乗れば、65歳以降も収入が得られる

 

デメリット

  • 副業が軌道に乗るかわからない
  • 想定した収入に届くかわからない
  • 副業のあてがあるかどうかわからない
  • 新たなスキルが必要になることも
  • 悪徳業者に引っかかる人もいる
  • 副業に時間と労力を取られる

 

ブログが副業になることついてはこちらの記事で詳しく解説しています。

 

役職定年がみじめでつらいのを期に、独立・起業・フリーランスに挑戦

メリット

自分のペースで働くことができる

働きたい年齢まで働くことができる

これまで築いてきた人脈や専門スキルが活かせる

やり方によっては会社の給与よりも稼げる可能性がある

 

デメリット

安定しない

ボーナスも福利厚生もない

初期投資額が大きければリスクがある

そもそも独立・企業のネタが無いと無理

 

フリーランスについてはこちらの記事で詳しく解説しています

 

役職定年はみじめでつらいので、転職準備をする・転職する

50代での転職の可能性を無視するのはもったいないことだと思います。

筆者はこの選択肢に賭けました。

もちろん50代での転職活動は楽ではありませんでしたが、50代で2回転職に成功しました。

(実はこの記事を執筆後に50代で3回目の転職に成功しました)

40代でも2回転職しましたが、実はむしろ50代での転職の方がスムーズに進みました。

大規模企業でなく、中堅企業だと経営人材を求めているケースがあり、マッチングがいいと50代が採用されるのです。

中小企業は役職定年がないケースも多く、転職後に役職定年がない役員という立場になる可能性もあります。

M&Aが盛んになってきていますので、買収先や投資先の経営人材が不足しているケースは多々あります。

そうなると、役職定年とは無縁の採用になる可能性があります。

 

試しに転職活動だけでも、ダメモトでも試みてみるのがいいと思います。

50代以降の人生に対して、何もアクションを起こさなかったことを、後になって後悔する人生にしたくはありません。

実は「試しに転職活動すること」は容易にできるのです。

役職定年前でも役職定年後でもかまいません。

会社に在籍しながら転職活動を行うのが良いと思います。

自分の経験値とスキルを必要としている会社は存在するものです。

ただ、自分とその会社のマッチングが必要なので、転職活動に時間がかかるのです。

また、転職活動自体に慣れるのにも時間がかかります。

 

実際に転職するかどうかわからなくても、転職エージェントに登録だけはしてみるべきです。

転職エージェントは登録も活用も無料です。

  • 登録して、スカウトが来るか待っているのも良いです。
  • スカウトが来て、断ることも無視することも自由です。
  • 書類選考が通ったら、企業面接に行ってみて、その後こちらから辞退することも自由です。
  • 登録も活用も無料です。
  • 世の中の求人ニーズが見え、転職についての見識が深まります。
  • 転職エージェントの反応で、転職できるのかどうかの可能性が見えてきます。

転職の準備をするだけならノーリスクです。

もしつらい役職定年に不満を感じるなら、ダメモトで転職活動を試すことだけでもするべきです。

 

気をつけるべき点は、40代50代は転職サイトで閲覧できる求人に応募しても、ほぼ無意味です。

40代50代は、転職エージェントから個別に紹介される「非公開求人」に応募しないと転職活動が進みません。

転職エージェントから「非公開求人」を紹介してもらうためには、以下のどちらかです。

  • 適切な転職エージェントに登録する
  • ヘッドハンティング型転職サイトに登録して、その中で転職エージェントにヘッドハンティングされる

 

それぞれの転職エージェント、転職サイトには転職業界内でのポジショニング(サービスの立ち位置)があります。

それぞれ得意とする年収グレードや職種、業界、年齢層、ターゲットが異なるわけです。

40代50代が、20代30代向けの転職エージェントに登録しても適切な求人案件に巡り会うことはありません。

 

登録して使い始めてみると、自分と相性がいいのかどうかが更によくわかってきます。

サービスによっては、全く相手にされないケースもあるのです。

40代50代は多くの転職サービスに登録しないと、適切な求人案件に巡り合うところまでたどり着けません。

登録無料ですので、なるべく多くのサービスに登録して、様子を見るのが肝心です。

 

40代50代におすすめの転職エージェント、転職サイト

以下は全て、実際に筆者が登録活用したサービスです。

リクルートダイレクトスカウト

CAREER CARVER

  • 人材転職業界最大手のハイクラスヘッドハンティング型転職サイト
  • 年収800〜2,000万円の求人多数
  • 登録後はスカウトを待つだけ
  • 質の高いハイクラス求人案件が豊富
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リクルートダイレクトスカウトサイトはこちら

JACリクルートメント

  • 年収600万円からのミドル・ハイクラス層向けの転職支援に強い
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doda

  • 大手転職会社パーソルのメインサービス
  • 業界最大級の利用者数
  • サイトに掲載されている求人情報の数は国内最大級
  • 正社員のお仕事を中心に、さまざまなサービスを展開
  • 幅広い職種を紹介可能な総合型エージェントサービス
  • 登録も活用も無料

doda(デューダ)公式サイトはこちら

ビズリーチ

  • CMでもお馴染みのハイクラス転職サービス
  • さらに年収をアップしたい方向け
  • 幹部職も多数
  • 年収600万円以上の求人が大半
  • ハイクラス向けのヘッドハンティング型転職サイト
  • スカウトが受けられる
  • 登録無料

ビズリーチ公式サイトはこちら


  • キャリアコンサルタントが親身だと評判の転職エージェント
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リクルートエージェント
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  • 登録も活用も無料

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つらい役職定年に向け、早めに将来設計しましょう。

既に役職定年制度の年齢に達している方も、転職活動だけは試しておいたほうが、悔いが残らないと思います。

 

「特化型転職エージェント」にも登録を広げてみたい方は、こちらの記事で解説しています。

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  • この記事を書いた人

ユージ

私は50代で2回の転職経験があり、どちらも年収1000万。40代でも2回の転職経験があります。(追記:ブログ開設後に50代で3回目の転職に成功しました)決してキラキラとはいえない経歴でしたが、そんなところから50代の転職を成功させてきています。もちろん転職活動では苦労をしました。流石にミドルから複数回の転職を経験すると、様々な転職ノウハウが蓄積されるものです。ネット上には、転職者本人が実体験に基づく情報やノウハウをお伝えする情報が少ないので、私が解説しようと思いました。 もっと詳しく読む→詳しいプロフィール

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