転職が決まればいい、というものでもありません。
転職が決まったからといって、喜べるかどうかはわかりません。
若い頃なら、入社してから頑張って、能力を向上させればいいのです。
40代50代は転職入社後、今のスキルをもって企業に貢献する必要があります。
筆者はマネジメントの立場で4回転職入社していますので、どの会社でも貢献し業績向上させる必要がありました。
貢献するという、転職後の覚悟を決める必要があります。
一方、大きなやりがいもあります。
ハイクラス転職を目指す40代50代は事前に知っておくべきです。それぞれについて解説していきます。
- 筆者は50代で、年収1000万円の転職に2回成功しています。
- 40代でも、2回の転職経験があります。(追記です:この記事を執筆後に、50代で3回目の転職に成功しました)
- 転職活動の過程で、「中高年向けの情報」、「実体験に基づいた情報」が余りにも少なく不安を感じました。
- そんな経験を持つ筆者が、一つずつ解説します。
目次
転職では幹部としての覚悟を決める
これは、あくまでも筆者の経験ですが、転職では幹部としての覚悟を決めることが必要です。
40代以降の転職では、
- 年収が低くてもいい
- 立場が低くてもいい
- 一から出直します
- 何でもがんばります
と思っていても、企業から求められているのはマネジメントの仕事です。
- はじめから、大なり小なり、ある部門を動かす
- 企業のこの課題を解決してほしいと、期待されている
- 会社の業績を「必ず」上げることに貢献する
そういう仕事しか、書類選考に進めませんでした。
よく考えてみると、それ以外の仕事だったら、企業は30代以下を採用しますよね。
だからそれなりの覚悟を決めることが必ず必要です。
「部下がいる状態での転職」であることの覚悟を決める
「最初から部下がいる状態での転職」であることの覚悟を決めることが必要です。
部下の立場から来ると、突然外から人が入ってきます。
外から入ってきたその人が上司です。
とんでもないことです。
上司は社内のことが右も左もわからないひとです。
- 上司ゆえ、気を遣う部下もいます。
- しかし、あなたに反感をもつところから始まる部下が大半です。
- 部下だけでなく、全社員がほとんど反感を持っています。
- あるいは、疑いの目。あるいは嫉妬の目で見ています。
何か企業に課題があり、既存の人材では乗り切れないので採用されるのがハイクラス転職の原則です。
今までのやり方に変化をもたらす役ですので、当然といえば当然です。
これが普通の状態です。
これを異常と思わないでください。
彼ら彼女らの立場で考えると当たり前です。
「部下が最初からいる状態」というのは、こういう状態だという覚悟を決めることが必要です。
転職ではこれを楽しむ覚悟を決めることも必要です。
転職直後に一目置かれなくてはいけない覚悟を決める
入社後は毎日集中 集中力が必要です
10倍くらいのスピードのイメージで、集中して様々吸収する必要があります。
今まで培ってきた集中力を発揮して、部下がびっくりするくらい会社のことを早く把握しましょう。
30代の部下に、「このおっさんすごい」と思われる集中力が必要です。
リスペクトされないといけません。
ITリテラシーでは感心されるくらいの覚悟を決めることが必要
筆者が、特に近年の転職で感じているのは、中高年においてもITリテラシーがかかせなくなっていることです。
ITリテラシーと言ってもいろいろな分野があります。
広範囲においてほぼ30代並みに対応可能なことが必要だと思います。例えば、
- エクエルのピポットやvlookup、分析、グラフ
- パワーポイントでの資料作成
- webマーケティング分野
- SNS
- 業務アプリケーション各種
- PC各種ショートカット
- PCの不具合対処力
- Slack、Chatwork、zoomなど
これは若い人におまかせでは済まされなくなってきました。
転職者は、自身でも扱う覚悟を決めることが必要です。
経営に関わるリテラシーで感心される覚悟が必ず必要
部下の世代が、身につけきれていない分野です
- PL、BS、キャッシュフローの理解
- ロジカルシンキング
- 課題設定
- 戦略策定
- マーケティング
30代以降での自主学習と、それを実務に当てはめて考え活用してきた経験が役に立ちます。
経営に関わるリテラシーで感心される覚悟が必ず必要です。
会社の文化に向き合う覚悟を決める| 転職して初めてわかります
転職先の不可思議な会社用語に覚悟を決める
今でも新卒採用からのプロパー社員が大多数の企業もあります。
プロパー社員の割合が高いと、文化の均質性が高い状態です。
あなたは業界のことは詳しい状態で入社します。ところが、
- 聞き慣れないその会社独自の言葉が飛び交い、あなたは強烈な違和感を覚えます。
- 何故かその企業の中だけはそこでしか通用しない、業界全体とは異なる言い方です。
必ず、転職先のどの会社でもあります。
大概、異変な言葉で意味不明です。
その会社のプロパー社員が他社に転職したら、この事実を知りビックリするのではないでしょうか?
違和感があっても、最初から反発してはいけません。最初は転職先に合わせましょう。
いつか変えてあげようと、虎視眈々としていましょう。
転職先では不可思議な会社用語に戸惑う覚悟を決める必要があります。
転職ではカタカナ語の理解度の落差に覚悟を決める
転職ではこんなギャップにも覚悟が必要です。
- カタカナ語を普通に使う文化の会社
- カタカナ語を全く使わない会社
に分かれます。
最初は転職先に合わせましょう。
不案内な場合は、身につけておきましょう。
転職ではカタカナ語の理解度の落差に覚悟を決めましょう。
転職では企業の組織を理解することに覚悟を決める
組織図を貰っても、組織図には現れない実態があります
影の組織図があります。
影の帝王がいたりします。
親会社があれば、更に入り乱れた感じです。
速いスピードで組織を読み込まないと、根回しの仕方もわかりません。
転職では企業の組織を理解することに覚悟を決めましょう。
転職先で本質的な課題と取り組む覚悟を決める
転職後は、ごまかさずに、本質的な課題と取り組まざるを得ません。
大抵どの企業も、本質的な課題が特定できていません。
既存社員は皆、忙しそうに働いていはいます。
ただし、本質的な課題の設定と、その改善からは逃げている状態です。
だから、業績が低迷しています。
だから、あなたが登場するわけです。
幹部で転職すると、そういう仕事との取り組み方になります。
これには本当にやりがいがあります。
大きな企業から小さめの企業に転職して、生き生きしている人はこのパターンかも知れません。
ハイクラス転職をすると「本質的な課題」を特定し、「課題の解決」と取り組む覚悟を決めざるを得ません。
一つの会社に長い間居る人に比べ、その思考方法の重要さが理解できている状態になっています。
同じ会社にずっといる人よりも、転職してきた人の方が、成果への道筋を考え、働くことになるのかも知れません。
そのためか、転職後の方が仕事にやりがいを感じます。
そういう転職を成功させたいものです。
転職先で本質的な課題と取り組む覚悟を決めましょう。
転職先で人間として正しい行いをする覚悟を決める
非常にシンプルなことです。例えば、
- 誰よりも爽やかに挨拶をする
- お掃除の方にも丁寧に挨拶する
- 早く出社して、タスクを事前に整理
- ゴミを拾う
- 絶対マウントはしない
- マウントされそうになってもびくともしない
新しい職場で、自身が考える「人間として正しい行い」を貫き通す。
転職をきっかけに、自分の中でも徹底します。
転職という転機があるので、自分自身を客観的に見る癖が付くからかも気がつくのかも知れません。
40代50代でになって、改めて身を引き締める。
転職においては覚悟を決める。やりがいを感じますよ。
転職先でビジネスマンとして正しい行いをする覚悟を決める
これも、非常に基本的なことです。
- 迎合しない、忖度しない
- 知ったかぶりをしない
- わからないことは素直に聞く
- もし ブラックなところに気がついても批判せず、いつか自分が改善してやろうと虎視眈々とする。
- もし、変な人や嫌な人がいても、その人達の立場に立ち、なぜそうなっているのかを論理的に理解して対応
- 絶対、怒らない
- 顧客と部下を幸せにしようと努力する
転職を気に、改めて身を引き締める。
転職においては覚悟を決める。やりがいを感じますよ。
覚悟を決めなくてもストレス体制には強くなる
メンタルが鍛えられます。
入社後は、緊張感との戦いです。
いつの間にかストレス耐性に強くなっています。
人によるかも知れませんが、こういうところにもやりがいを感じます。
筆者は、人生において「転職」を体験してよかったと感じています。
もし、あなたがこれから転職を考えている場合、転職サイトや転職エージェントに登録することが必要です。
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