スカウトされたけど、その企業には家から通えない。
書類選考通過したけれど、その企業は家から通えない。
でもそれが魅力的な仕事の場合、どう考えましょうか?
- 近年、「単身赴任で首都圏から地方企業へ転職」という選択肢も出てきています。
- 地方企業への幹部転職を仲介するエージェントもあります。
- 40代50代の転職が厳しい中、地方企業の40代50代の幹部求人が増えています。
家族から離れて単身赴任を伴う転職はありなのかと疑問に思いませんか?
そんな方に向けて、単身赴任転職をすると実際どんな展開になるかの記事を書きました。
実際に私は自宅から通えない地域の会社に転職をして、6年間単身赴任をしていたからです。
色々ありましたが、結論としては充実した幹部クラス転職、ハイクラス転職の6年間でした。
記事前半ではその過程を、後半ではメリットとデメリットを解説するので、じっくり読み込んでくださいね!
筆者は50代で、年収1000万円の転職に2回成功しています。
40代でも、2回の転職経験があります。
(追記:実はこの記事を執筆後に50代で3回目の転職に成功しました)
自身のこれまでの転職活動の中で、サイト上に「中高年向けの情報」、「実際に登録して活用した人の情報」、「転職者本人の書いたレビューや口コミ」が余りにも少ないと感じました。
そんな経験を持つ筆者が、実体験に基づき詳しく解説いたします。
目次
単身赴任をともなう転職はあり?転職して一人暮らし|地方幹部転職体験談
単身赴任転職求人案件との出会い|転職して一人暮らしのきっかけ
地方転職の単身赴任転職求人案件と出会ったのは、ある転職エージェントに登録した直後でした。
職種特化型のハイレベル転職エージェント会社です。
筆者にとっては敷居の高いエージェントでしたが、思い切って登録しました。
登録してまもなく案件が紹介されましたので、びっくりしました。
- 年収条件は良いが、就業期間は数年間になるかも知れない契約。
- 業績向上が使命の幹部求人。
- M&A後の会社です。
- ファンド投資先のバリューアップです。
- 職務内容は、エキサイティングな心躍る求人案件でした。
難点は、「首都圏にある家からは通えない」地域の企業だということです。
単身赴任を伴う転職になります。
「首都圏にある家からは通えない」地域とは言っても、その企業の所在地は関東です。
地図で見るとそんなに遠く感じないのですが、企業所在地の近くに鉄道の駅がないのです。
自宅からでも、都心からでも、電車に延々と乗り、降りた駅からバスに乗るにもバスが一日に何本もない。
地方だとよくある企業立地なのです。
その代わりに会社がアパートを借りてくれる条件でした。
住宅費は会社持ち。
会社の近くには賃貸アパートが存在しないので、アパートからは会社まで車通勤になります。
M&A関連に未経験から転職についてはこちらの記事で解説しています。
M&A関連に未経験から転職【経験者が語る】40代50代ハイクラス転職求人案件
単身赴任転職求人案件への応募と転職して一人暮らしの決断
筆者は40代前半で、正社員ではなく、期間が限られる「業務委託契約」での就業経験がありました。
そのため、正社員でないことには比較的、抵抗感がありませんでした。
迷う前に、まずは受けてみようと。
事前準備も含め、採用までの各工程はハードなものでしたが、何回かの面接を経て転職が決まりました。
- 悩むのは家族とはなれることでした。
- 当時はかなり悩んだと思いますが、今思い返すと、シンプルです。
- 「転職が決まらなければ、結局家族が困るので、決めてしまおう」だったような気がします。
- もう一つ悩ましいのが、「一人暮らしを中高年になってする」ことです。
これは、飛び込むしかないと決断しました。
チャレンジャブルな仕事に飛び込むことに比べたら小さいことです。
転職を決断し単身赴任地への引っ越し、転職して一人暮らしの始まり
家具や電化製品は会社でお金を出してくれるとのことでした。
そうなると、引っ越しの荷物は男一人分で、自家用車に一回で詰める量。
会社で借りてくれたアパートに、自家用車で向かいました。
狭いアパートに一人暮らしは何十年ぶり。
コックピットで暮らしているみたいです。
家具や電化製品のお金を出してくれると行っても、勤務が始める前。
もちろん成果を出す前なので、かなり会社に遠慮した金額のもので揃えました。
- 冷蔵庫、洗濯機、TVは中国ブランドで十分だと学びました。
- いつの間にか非国産ブランド物がコストパフォーマンスアップしています。
- 日本の電化製品が苦境に陥るはずです。
- 一人暮らしをして、日本が1970年代に成し遂げたことを、中国がいま成し遂げてしまっていることを実感しました。
単身赴任転職求人案件|仕事の具合
筆者の得意分野で、経験も生かせる分野でした。
かなりハードなミッションでしたが、業績は徐々に向上。
当初3年ほどで終了する契約が、その後一年もう一年と延長され、合計6年間の勤務となりました。
また、そういう働き方は次の転職でも不利になるはずがなく、転職活動自体はハードでしたが次の転職も決めています。
転職後一人暮らしになる単身赴任転職のメリット・デメリット
【メリット1】単身赴任での地方幹部転職は、思い切り仕事ができ、やりがいがある
こういう案件に飛び込むと、当初は社内の反対勢力もあり大変です。
しかし、思い切り仕事ができます。
仕事を任され、「権限」があり、組織・部下を動かせます。
緊張感がありますが、やりがいがあります。
人生において、一つの成し遂げた感ができます。
【メリット2】単身赴任転職で一人暮らしは、読書が沢山できます
一人暮らしは、時間のコントロールが自由にできますので読書ができます。
その代わり、大きい本屋が無いので、休日都心に出た時に日本橋か池袋の本屋に行って買いました。
アマゾンでもいいのですが、土日に都心に出向くことを習慣化しないと、世の中とズレそうな気がしたからかもしれません。
【メリット3】地方での単身赴任生活は、車での生活を味わえます
地方で生活したことがある方なら解ると思います。
車が有ることで成り立つ生活です。
通勤電車の概念がなくなります。
ショッピングセンターも、回転寿司も、車で回れば何でも用事が済み便利で非常に快適です。
運転免許がない人、運転が嫌いな人は、地方単身赴任、地方幹部転職はやめたほうがいいですね。
【メリット4】車通勤は、飲みに行かないのでお金がかからない
部下が多いポジションなので、飲み会が頻繁にあったら大変な出費になるところです。
しかし、会社の部下も全員100%自動車通勤。
「一杯飲みに行く」「飲み会」という習慣がありません。
ひとり暮らしで余計な経費がかかるわけですが、それ以上に飲み代分が節約になります。
【デメリット1】一人暮らしの単身赴任転職は、ひとりぼっちの寂しさは正直あります
仕事が終わってアパートに帰ると、当たり前ですが部屋は真っ暗。
慣れないうちは、ちょっぴり寂しさをかんじました。
当然、夕食は一人で。
でもよく考えてみると、家族と一緒に暮らしていたときも、自分だけ帰りが遅かったので夕食は一人でしたね。
その職務における役目は、かなりハードな仕事でした。
土日祭日も稼働している現場がありましたので、そこに顔を出したり、アパートでpcに向かったり。
休日も働いていることが多く、実家に帰る日は少なくなりました。
そう考えると、もっと遠隔地への転職でも、そう暮らしは変わりなかったかも知れません。
【デメリット2】単身赴任転職で一人暮らしになると、子供と離れている間に・・・
5年間の過程で、子ども達はどんどん成長。
男子二名。長男次男。
会う度に、身長がはっきり伸び続けています。
毎日、会っていれば気が付かないと思います。
もちろん、一緒に住んでいた時は親子の会話がありました。
ところが、成長すると徐々に男の子は親との会話が無くなってくるものです。
久しぶりに会って、話しかけても、あまり話が返ってこない。
「うん」「普通」「別に」「大丈夫」「腹減った」
自分も昔、そうだったかも知れません。
- 用事があり、ある日久しぶりに、実家のに固定電話に電話しました。
- ビックリ!
- 知らない男の人が出ました。
- ???
- 声変わりした次男でした。
後に、実家に返ってからのことです。
- 家の何箇所に写真が飾ってあります。
- パパ抜きの、家族旅行の写真です。
【デメリット3】単身赴任転職で一人暮らしでは、パパはATM
「次の週末、みんな居る?なんか食べに行こうか。そっちにいくから」
こちらから、実家に連絡することはたまにあります。
でも、実家から電話が来ることは途絶えていきます。
久しぶりに電話がかかってきたなと思うと、
- 「冷蔵庫が壊れた」
- 「固定資産税払っといて」
【デメリット4】単身赴任転職をやめ、実家に戻ると異変が
5年経って再び都心の会社に転職し、実家に帰りました。
- 自分の居場所、座る場所が定まらない
- 子ども達が大きくなり、「居間で一緒に過ごす概念」が無くなり、寂しい
- 子ども達が大きくなり、「親とお出かけ習慣」が無くなり、車に乗る機会が皆無で、売り払うことに
単身赴任転職、転職で一人暮らし、地方幹部転職は「あり」なのでしょうか
単身赴任転職は「ものすごい覚悟で仕事をする」ことになるのでいい経験
踏み切る時は大変だけど、飛び込んでしまえばどうにかなります。
こういう居住地変更求人案件に飛び込むと、「覚悟」が違います。
様々な経験を経た年代だからこそできる仕事。
後から考えても、いい経験でした。
単身赴任は必要だが地方企業は「会社を変革できる」経営幹部への転職を求めている
地方企業は、僻地ゆえ幹部人材が不足していることがあるとよくわかりました。
だからこそ、求職者から言うと地方幹部転職は、稀有な案件が存在します。
社長より高年収なこともあるそうです。
単身赴任転職を覚悟し、地方幹部案件の非公開求人を転職エージェントから紹介してもらう
このような非公開求人案件を紹介されるようになるまでは、大変でした。
いろいろな転職エージェントを 当たらなければなりません。
転職エージェントから「非公開求人」を紹介してもらうためには、以下のどちらかです。
- 40代以上に適切な転職エージェントに登録する
- ヘッドハンティング型転職サイトに登録して、その中で転職エージェントにヘッドハンティングされる
それぞれの転職エージェント、転職サイトには転職業界内でのポジショニング(サービスの立ち位置)があります。
それぞれ得意とする年収グレードや職種、業界、年齢層、ターゲットが異なるわけです。
登録して使い始めてみると、自分と相性がいいのかどうかが更によくわかってきます。
そして多くの転職サービスに登録しないと、適切な求人案件に巡り会うところまでたどり着けません。
適切な転職サイト、転職エージェントに複数登録し、使いこなせるかが成功へのキーファクターとなります。
(登録は無料です)
全て、実際に登録活用したサービスです。
リクルートダイレクトスカウト
- 人材転職業界最大手のハイクラスヘッドハンティング型転職サイト
- 年収800〜2,000万円の求人多数
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