転職活動を行う上で企業研究が必要です。
ハイクラス転職では高いレベルの企業研究のやり方が求められます。
転職面接では、なぜこの企業へ転職したいと思ったのかを話します。
面接で失敗しないためにも企業研究は必要です。
企業研究したかどうかが採用に影響することがあります。
内定をもらえる確率が上がることに繋がるでしょう。
逆にこちらが間違った企業を選ばないためにも、企業研究が必要です。
- この企業の仕事内容が自分に合うか
- 自分の経験でこの企業に貢献できそうか
様々な角度から企業研究をしっかり行えば、ミスマッチを防ぐことが出来ます。
企業研究のやり方次第で転職が有利に進みますので、解説しています。
目次
- 1 転職の企業研究のやり方のスタートは求人情報を読み込むことから
- 2 転職における企業研究のやり方の基本は公式ホームページを読み込むこと
- 3 ハイクラス転職における企業研究のやり方では見逃せないIR情報
- 4 企業研究やり方は、転職案件の職種がどういう業務なのかを予測する
- 5 転職に成功する企業研究のやり方は経営者や役員、経営幹部のことも調べる
- 6 転職に成功する企業研究のやり方は企業の資本関係の研究
- 7 転職で有利な企業研究のやり方で必要なのは4Pで分析し整理すること
- 8 転職で有利な企業研究のやり方で必要なのは業界研究を3C分析すること
- 9 企業研究のやり方は念の為転職口コミサイトも見る
- 10 転職の企業研究のやり方で差がつくのは実地見学
- 11 企業研究のやり方の最後は、転職エージェントからの情報
- 12 50代で転職に成功する人はヘッドハンティング型転職サイトも使う
- 13 50代で転職に成功する人は更に幅広く情報を集める
転職の企業研究のやり方のスタートは求人情報を読み込むことから
企業が求めている経験やスキルを知る上で、もっとも基本的な情報源が「求人情報」です。
任される職種やポジション、その企業の事業特性が網羅されています。
求人案件によっては、なぜそのポジションを募集するのかも書かれています。
「非公開求人」については、転職エージェントから紹介された後やヘッドハンティングされた後になります。
転職における企業研究のやり方の基本は公式ホームページを読み込むこと
ホームページが複数あるケースも
複数のサイトを保有している場合は見落とさないようにしましょう。
- コーポレートサイト
- 製品、サービス、ブランドサイト
- ECサイト
- ホールディングのサイト
- 採用サイト
ホームページで把握するべき情報
- 業務内容
- 経営理念、ビジョン
- 事業領域
- ビジネスモデル
- ターゲット市場
- 企業規模
- 従業員数
- 資本金
- 企業の沿革
- 創業年
- 設立年
- 業績
- 事業拠点
BtoBなのか、BtoCなのか、両方ならそのバランスも把握したいものです。
ハイクラス転職における企業研究のやり方では見逃せないIR情報
IRとはInvestor Relations(インベスター・リレーションズ)の略です。
株式公開企業が株主や投資家に対して、企業自身のことを知ってもらうための活動です。
IR情報とは、株主や投資家に対して企業が自らが発信する、財務・経営状況など投資の判断に必要な情報のことです。
株式公開企業のIR資料は、企業ホームページから閲覧が可能です。
- 有価証券報告書
- 財務ハイライト
- 決算短信
- 四半期決算短信
- 中長期経営計画
- 業績予想の修正発表
- 他社との資本・業務提携の発表
- 合併や企業買収の発表
- TOBやMBOによる株式公開買付けの発表
- 企業にとって大きな影響が生じると想定される事象の発生
これらは重要な情報として上場企業に対し発表が義務付けられているものです。
それ以外に、決算の内容をより分かりやすく説明した決算説明会資料もあります。
企業研究やり方は、転職案件の職種がどういう業務なのかを予測する
会社が違うと同じ職務名でも業務内容が異なることがあります。
例えば、営業という職種は業界が異なるとかなり違ったものになります。
同じ業界でも、昔ながらの足で稼ぐ営業と、昨今のMA(マーケティングオートメーション)を用いた営業ではかなり違ってきています。
また、同じマーケティングでも、事業会社として自社のマーケティングを行うのと、クライアントワークとしてマーケティングを担うのとは全く異なります。
職種名が横文字に置き換わっている会社とそうでない会社があります。
その会社の中ではあたりまえに使われていても、調べてみないと何をやる人なのかわからないケースもあります。
業務で扱うツールの違いも把握したいものです。
BIツール、会計ソフト、プログラミング言語からチャットツールまで、近年は親しみのあるツールかどうかも大切です。
同じ職種でも、会社により業務範囲が違います。
例えばWebディレクターという職種は、1人でWeb制作の全てを行う場合もあれば、デザイン、UI・UX、コーディング、SEOなどそれぞれ専門家がいて、取りまとめるのが業務の場合もあります。
転職に成功する企業研究のやり方は経営者や役員、経営幹部のことも調べる
個人名で検索すると様々な情報が出てきます。
- 経歴
- 出身地
- 学歴
- 前職
- 入社の経緯
- 社長就任の経緯
更に検索を続けると、出てくるのは、
- インタビュー記事
- プレスリリース
- 取引先から取材された記事
その企業が導入したシステムやツールのベンダーは、宣伝のために社長に取材したり、対談を求めます。
そういう情報からも、貴重な情報が出てきます。
転職に成功する企業研究のやり方は企業の資本関係の研究
- 親会社はどこなのか
- オーナー会社なのか
- 社長がオーナーなのか
- オーナーは別にいて、社長は雇われなのか
- 社長は親会社から来ているのか
- その会社の実権は誰が握っているのか
自分が入社したらどの幹部の下に付くのかが見えてきます。
オーナー企業のデメリットとメリットについては、こちらの記事で解説しています。
オーナー企業のデメリットとメリット|転職をする場合に覚悟しておく
転職で有利な企業研究のやり方で必要なのは4Pで分析し整理すること
4P分析とは、「Product(商品)、Price(価格)、Place(流通)、Promotion(販売促進)」の、4つの頭文字を取ったものです。
Product(商品)の技術革新の波に乗り遅れていてキャッチアップ不能ではないでしょうか。
Product(商品)には自信があるが、Price(価格)競争では太刀打ち出来なくなってきていないでしょうか。
Product(商品)Price(価格)では競争力があっても、Place(流通)で太刀打ち出来なくなってきていないでしょうか。
Product(商品)Price(価格)Place(流通)に問題がなくても、Promotion(販売促進)でデジタル化に乗り遅れて、太刀打ち出来なくなってきていないでしょうか。
企業研究結果を分析して整理してみましょう。
転職で有利な企業研究のやり方で必要なのは業界研究を3C分析すること
企業研究をする際は、企業研究とともに業界研究をする必要があります。
新聞、業界新聞、業界誌、書籍、インターネット、会社四季報で調べます。
企業の業績は、その会社の中だけで決まるわけではありません。
3C分析という事業計画やマーケティングに使われるフレームワークが便利です。
3C分析は、3つの観点で分析します。
- 「自社(Company)」
- 「顧客・市場(Customer)」
- 「競合(Competitor)」
この3つで、業界における企業の立ち位置が決まります。
自社(Company)
- 企業理念
- 事業内容
- 売上
- 利益
- 経営資源
- ビジネスモデル
- 商品やサービスの現状
顧客・市場(Customer)
- 顧客のターゲット層
- 実際の顧客にあたる法人や個人
- 市場規模
- 市場の推移
- 顧客ニーズ
- 顧客がその企業を選ぶ理由
- 今後の変化予測
競合(Competitor)
- 競合他社の市場シェアや特徴
- 自社と競合の強み
- 競合に比べて自社が特化していること
- 潜在的に競合しているのはどこか
更にその業界がどこの業界と繋がっているのかも把握します。
もしかしたら、繋がっている先の業界にも転職先としてのチャンスがあるかも知れません。
企業研究のやり方は念の為転職口コミサイトも見る
- Openwork
- Lighthouse(会社の評判)
- 転職会議
口コミサイトは参考程度にとどめましょう。
その企業でいい思いをした人には口コミサイトは比較的関係ありません。
な思いをした人が、転職時に使います。
口コミを集めるため、閲覧には口コミの書き込みが求められます。
結果、悪い口コミが増える傾向です。
あくまで、参考程度にとどめましょう。
転職の企業研究のやり方で差がつくのは実地見学
その企業の本社、事業所、営業所、店舗、工場などもできる限り視察します。
会社の雰囲気がわかるかもしれません。
面接時に話題になるかもしれません。
足を運んだ情報は面接官の足を運んだ記憶と被ります。
ここで差が付きます。
企業研究のやり方の最後は、転職エージェントからの情報
転職エージェントからの情報をプラスします。
なぜ、このポジションが求められているのかがわかります。
知り得る情報をたよりに、企業の課題は何かの仮説を構築します。
企業研究と課題仮説構築は面接で役に立ちます。
なぜ今このポストの求人が出ているのか、自分に何を求められているのかをよく考えておくことが大切です。
尚、企業研究の中で応募を休止することもありえます。
転職サイト、転職エージェントに登録するところから転職活動は始まります。
しかし、一般の転職サイトに「公開されている求人」は若い方向けが大半です。
ハイクラス転職は、転職エージェントから個別に紹介される「非公開求人」に応募しないと転職活動が進みません。
転職エージェントから「非公開求人」を紹介してもらうためには、以下のどちらかです。
- ハイクラス転職に適切な転職エージェントに登録する
- ヘッドハンティング型転職サイトに登録して、その中で転職エージェントにヘッドハンティングされる
それぞれの転職エージェント、転職サイトには転職業界内でのポジショニング(サービスの立ち位置)があります。
それぞれ得意とする年収グレードや職種、業界、年齢層、ターゲットが異なるわけです。
登録して使い始めてみると、自分と相性がいいのかどうかが更によくわかってきます。
そして多くの転職サービスに登録しないと、適切な求人案件に巡り会うところまでたどり着けません。
登録無料ですので適切な転職サイト、転職エージェントに複数登録してください。
全く相手にされないケースもありますので、複数併用して様子を見ることが肝心です。
おすすめの転職サイト&転職エージェント
全て、筆者が登録活用したサービスです。
リクルートダイレクトスカウト
- 人材転職業界最大手のハイクラスヘッドハンティング型転職サイト
- 年収800〜2,000万円の求人多数
- 登録後はスカウトを待つだけ
- 質の高いハイクラス求人案件が豊富
- 登録も活用も無料
- 年収600万円からのミドル・ハイクラス層向けの転職支援に強い
- マネージャー(管理職)・管理部門の求人が多い
- キャリアアップ、ハイクラス転職を狙っている人向き
- 外資系・グローバル企業に強い
- サポートが良質
- 登録も活用も無料
- 大手転職会社パーソルのメインサービス
- 業界最大級の利用者数
- サイトに掲載されている求人情報の数は国内最大級
- 正社員のお仕事を中心に、さまざまなサービスを展開
- 幅広い職種を紹介可能な総合型エージェントサービス
- 登録も活用も無料
ビズリーチ
- CMでもお馴染みのハイクラス転職サービス
- さらに年収をアップしたい方向け
- 幹部職も多数
- 年収600万円以上の求人が大半
- ハイクラス向けのヘッドハンティング型転職サイト
- スカウトが受けられる
- 登録無料
- キャリアコンサルタントが親身だと評判の転職エージェント
- 人材業界の大手の一つ、株式会社パソナ展開するサービス
- 「パソナ」は、人材派遣会社のイメージが強いが、転職エージェントとしても評判が高い
- ミドル世代以降の転職支援実績も豊富
- 非公開求人が8割
- 登録も活用も無料
- 業界最大手のリクルートだから安心
- 圧倒的な求人数
- ほとんどの業種や職種に対応してもらえる
- 20代~50代まで幅広い年齢の方に対応
- 直接紹介される「非公開求人」の数は業界随一
- 登録も活用も無料
コトラ
- プロフェッショナルなポジションをご紹介する転職エージェント
- 銀行や証券、ファンド、コンサルティングファーム、経営幹部に強い
- 製造業の各業界のハイクラス層に強い
- 戦略コンサルや財務アドバイザリーのコンサルタントに強い
- メーカー等事業会社の経営職や管理系のポジションに強い
- 登録も活用も無料
50代で転職に成功する人はヘッドハンティング型転職サイトも使う
ヘッドハンティング型転職サイトとは、一つのサイト内に多くの「転職エージェント」を集めたWEBサイト上のサービスです。
- あなたの経歴やスキルを見たヘッドハンターからスカウトが届く。
- そのサービスに多くの転職エージェント会社が参画。
- 転職エージェント会社がサイトに求人を掲載
- 求人は転職エージェント会社を通して応募。
- 登録してスカウトを待ってみるだけでもOK
- 一部企業からの直接スカウトの仕組みもあり
50代はヘッドハンティング型転職サイトも利用するといいでしょう。
掲載されている求人に応募することも可能ですが、50代にとってはヘッドハンティングを待ち、ヘッドハンティングされた案件に応募することが主体になります。
ここではおすすめのサイトを2つご紹介します。
おすすめのヘッドハンティング型転職サイト
ビズリーチ
CMでもお馴染みのハイクラスヘッドハンティング型転職サービス
ビズリーチ公式サイトはこちら
リクルートダイレクトスカウト
人材転職業界の最大手のハイクラスヘッドハンティング型転職サイト
リクルートダイレクトスカウト公式サイトはこちら
50代で転職に成功する人は更に幅広く情報を集める
主要な転職エージェントとヘッドハンティング型転職サイトを紹介しました。
50代で転職に成功するためには、更に貪欲に情報を幅広く集めるべきです。
世の中には、数多くの転職エージェントがあります。
自分にあった転職エージェントを更に探して登録を進めるのがおすすめです。
- 業界特化型転職エージェント
- エグゼクティブ特化型転職エージェント
- 外資に強い転職エージェント
- フリーコンサル向けエージェント
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