中途入社後であっても新卒入社後であっても、転職を考えることがあります。
- 転職はあまり良くないこと
- 入社した会社で最低3年は耐えるべき?
こんな考え方もあります。
人によっては、転職したいと思いながらも何年も経過している人もいます。
中には、転職したいと思いながら、定年まで我慢する人もいます。
判断を先送りにする原因は一つだけではなく、幾つかが複合しているものです。
本記事で解説すること
- 転職するかの判断は仕事一年耐えれば十分わかる
- 仕事一年耐えることのメリット
- 仕事一年耐える間の行動指針
本記事ではこれらを解説していきます。
人生における的確な判断の助けになればと思います。
仕事一年耐える|転職するかの判断は一年耐えれば十分わかる!
仕事を一年耐えるくらいで十分、辞めてはいけない理由はない
辞めることにネガティブな日本人
現代の日本人は、継続することに固執する特性があります。
「継続することが善」という概念に囚われているのです。
一つの会社に長く勤め続けることが偉い様な錯覚、正しいような錯覚があります。
なんでも継続するのが良いという美意識が子供の頃からありましたね。
- 習い事
- 部活
- 大学のサークル
- バイト
途中で抜けるのに申し訳無さを感じていたかもしれません。
入った会社が自分に合わなくても、辞めてはいけない呪縛があるのかもしれません。
日本人は、辞めることにネガティブなイメージを持っています。
仕事を辞めて転職することは、「引っ越し」や「住み替え」と同じと考えてください。
変化を嫌う日本のままではマズいです。
今の会社が正解かどうかは、入社前にはわからない
今の会社が正解かどうかなんて、入社前はわかりません。
- 付き合ってみるまで、友だちになれるかわからない
- 食べてみるまで、美味しいと感じるかどうかわからない
- 着てみるまで、似合うかどうかわからない
世の中には、試してみるまでわからないことが多いのです。
反省する必要はないのです。
試してみて駄目なら、変えればいいのです。
- 付き合ってみて、合わなければ友達で居続ける必要がない
- 食べてみて、まずいなら次は食べなければいい
- 試着して、似合わないなら買わなければいい
働いてみて合わないなら、辞めて転職すればいいのです。
今の会社が正解かどうかは、入社前にはわかりません。
仕事を辞めて転職することは、「車の乗り換え」と同じと考えてください。
辞めると損なのは一部の超優良企業だけ
日本の高度成長期から続いた
- 年功序列
- 終身雇用
が崩壊してきています。
その背景にあるのが、
- 日本の成長が鈍化
- 少子化
- 高齢化
国はこの事態に対応し、そのしわ寄せが企業に来ます。
- 定年延長
- 定年年長による企業負担増
その結果、サラリーマンに降りかかるのが、
- 役職定年
- 早期退職
- リストラ
- 黒字リストラ
辞めると損なのは一部の超優良企業だけです。
企業が個人を守ってくれない時代です。
石の上にも三年は根拠なし
「石の上にも三年」という言葉があります。
- 「石の上にも三年」は長すぎます。
- 「仕事一年耐える」くらいで十分です。
経験が浅いうちはそれなりの我慢と努力の時間が必要なことは一理あります。
しかし、現代において三年は長すぎます。
- 変化が早い時代になってきています。
- その三年間は戻ってきません。
- 人生は一度きりです。
(あくまでも自己判断ですが)
厳密に言うと、「仕事一年耐える」の「一年」にも深い根拠はありません。
仕事一年耐える必要はありません。
まあ、仕事は一年耐えるくらいで十分でしょうと言いたいだけです。
仕事一年耐えることのメリット
仕事一年耐えると失業手当が有利
厳密に言うと、「仕事一年耐える」の「一年」にも深い根拠はありませんと言いましたが、一つだけ有利なのは失業手当です。
退職前の2年間のうち、雇用保険の被保険者となっていた期間が12カ月以上あるのが条件です。
仕事一年耐えると失業手当が有利です。
失業手当について、詳しくはこちらの記事で解説しています
仕事一年耐えると転職に有利?
一年間在籍すると有利?
これはなんとなく有利と昔からいわれています。
短期離職を繰り返すのは不利になります。
しかし、「仕事一年耐えると転職に有利」なことに明確な根拠はありません。
仕事一年耐えると環境に慣れる可能性がある
仕事一年耐えると、環境に慣れる可能性はあります。
先入観と実態に相違があることもあります。
時間が立つことで見えてくることもあります。
知り合いが増えるだけで、環境の変化を感じることもあります。
確かに、仕事一年耐えると居心地が良くなる可能性は無きにしもあらずです。
仕事一年耐えると鍛錬になる
耐えることは楽しくありません。
ただし耐えた後は、耐えたことが実績になっています。
耐えられた自分が底にいる実感が持てます。
仕事一年耐えると鍛錬にはなります。
耐えられなくて辞めるのではなく、辞める前提でしばらく耐えてみるという意識が良いでしょう。
仕事一年耐えると忍耐力は付きます。
仕事一年耐える間に会社の真実を見抜ける
辞める前提で働いていると、冷静になれるものです。
耐えている間に会社の中を観察して学び、真実を見抜けるようになります。
嫌な会社だと全てが悪く見えてきます。
しかし、辞める前提に立つと冷静になれます。
冷静に会社で起こっていることを観察しましょう。
- 会社の何がマズいのか
- 何が会社で起きているのか
- それは何が原因か
- その原因の根底にあるのは何なのか
今いる会社で学ぶことにより、次の会社で貢献できるようになるかもしれません。
仕事一年耐える間に、会社の真実を見抜けるようになってくる可能性はあります。
見切りをつけたほうがいい会社についてはこちらの記事で解説しています
【見切りをつけた方がいい会社で起きていること】その原因、転職の決断
仕事一年耐えると何で辞めたいのかが冷静にわかる
一年後に辞める前提に立つと、「何で辞めたいのか」冷静に自分に問い続けることができ、学びになります。
例えば人間関係がうまくいかないケースがあります。
冷静に考えると、突き詰めて考えることが出来ます。
「例えば人間関係」なら
- 誰との人間関係がうまくいかないのか
- その原因は何か
- なぜその上司はそんな態度をとるのか
- なぜあの人は陰口を叩くのか
「例えば労働環境・労働条件」なら
- 残業が長いのか
- 有給が取れないのか
- 給料が安い
- なぜこの会社はそういう労働環境・労働条件なのか
仕事が自分に合わないなら、どんな仕事なら合うのか。
逆に、多くの人が不得意なのに、なぜか自分が得意なことが見えてくるかもしれません。
会社に将来性を感じないことが、辞めたい原因の場合もあります。
だったら、どんな仕事なら将来性があるのか、今の会社が反面教師になるでしょう。
仕事一年耐えると何で辞めたいのかが冷静にわかってきます。
仕事一年耐える間の行動
仕事一年耐える間、改善に挑戦する
会社の不満をいうだけでなく、会社の改善にできるだけの努力をしましょう。
力は及ばないかもしれません。
辞める前提でいると、思い切ったことができます。
忖度する必要がありません。
いつでもポケットに辞表が入った状態です。
会社にいるうちは、他責でなく自責の念で過ごしましょう。
教育してくれない会社なら、自分が中途社員の教育を買って出ましょう。
小さなことでも構いません。
自分が変われるか試す一年にもなります。
仕事一年耐える間は改善に挑戦しましょう。
仕事一年耐える間、最終的に辞める決断
転職を考えていても、最後の決断は迷います。
辞める決断をするための「自分への問い」があります。
- 今の情報がある状態で今の会社に入りたいか?
- これがNOなら、辞めるのが正解です。
仕事一年耐える間に、最終的に辞める決断をしましょう。
辞める決断についてはこちらの記事で解説しています。
仕事一年耐える間には、転職活動する
転職活動には時間がかかります。
仕事一年耐える間には、仕事と並行して転職活動を続けましょう。
転職サイト、転職エージェントに登録するところから転職活動は始まります。
それぞれの転職エージェント、転職サイトには転職業界内でのポジショニング(サービスの立ち位置)があります。
それぞれ得意とする年収グレードや職種、業界、年齢層、ターゲットが異なるわけです。
登録して使い始めてみると、自分と相性がいいのかどうかが更によくわかってきます。
大切なポイントは、転職エージェントから個別に紹介される「非公開求人」に応募しないと良い転職が出来ないことです。
転職エージェントから「非公開求人」を紹介してもらうためには、以下のどちらかです。
- 適切な転職エージェントに登録する
- ヘッドハンティング型転職サイトに登録して、その中で転職エージェントにヘッドハンティングされる
登録は無料ですので適切な転職サイト、転職エージェントに複数登録してください。
実際に登録して活用してみるまで、あなたと相性がいいサービスなのかわかりません。
複数登録して併用して併用することが肝心です。
おすすめの転職エージェント、転職サイト
全て、筆者が実際に登録活用したサービスです。
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ビズリーチ
- CMでもお馴染みのハイクラス転職サービス
- さらに年収をアップしたい方向け
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