転職にはリスクがあります。
しかし転職しないリスクもあるのです。
業績が良く、前途も安泰な会社で満足しているなら転職の必要はないでしょう。
でも「転職」という言葉が頭をかすめた人は、現状や将来に不満や不安があるのではないでしょうか。
- 仕事に何らかの不満がある
- 待遇に何らかの不満がある
- 会社の将来に何らかの不安がある
- キャリアに何らかの不安がある
「転職」という言葉が頭をかすめた人には、転職しないリスクもあるのです。
この記事を書いている私は、50代までに6回の転職を経験しています。(追記:実はこの記事を執筆後に7回目の転職に成功しました)
結果的には、転職して良かったと思っています。
もしあの時転職していなかったらと考えると怖くなります。
転職しないリスクって何?
- 「転職したいけど、転職活動を始めるのは腰が重い」
- 「不満はあるけれど、我慢を続けている」
- 「不安があるけれど、時だけが流れていく」
という人にとっては「転職しないリスク」があるので、を解説します。
人生好転に向け、動き出すきっかけになります。
目次
転職しないリスクは終身雇用の崩壊でいつか転職の必要が出てくること
転職しないリスクは終身雇用の崩壊でいつかのまにか転職の必要が出てくることです。
世の中、終身雇用制度が終わりつつあります。
企業にとって、雇用をずっと続けていることにメリットがなくなっているのです。
これからの時代は、大企業であっても終身雇用制度の継続が難しくなってきていることは間違いありません。
日本的経営の特徴であった
- 終身雇用制度
- 年功序列
が崩れてきているのです。
高度成長期を支えた仕組みが、制度疲労を起こしているのです。
長く勤めていれば自然と役職や給料が上がっていくということもあまり期待できなくなって来ています。
40代後半、50代になったときに転職の必要に迫られるかもしれません。
その時、いざ初めて転職しようとしても厳しい状況に陥ります。
転職しないリスクは終身雇用の崩壊で、いつか転職の必要が出てくることです。
転職しないリスクは会社が突然なくなるかもしれないこと
企業の栄枯盛衰
転職しないリスクは会社が突然なくなるかもしれないことです。
というのも。企業には必ず栄枯盛衰があるのです。
個々の企業が事業領域としている業界にも栄枯盛衰があります。
業界のライフサイクルがあるのです。
- 導入期
- 成長期
- 成熟期
- 衰退期
導入期
- 導入期は創業期でもあります。
- この時期に直面する課題は、顧客の獲得と市場の拡大です。
成長期
- 製品やサービスが広く受け入れられて、販路が拡大していきます。
- お客様が増える。規模が拡大し、従業員も顧客も増える時期です。
- 経費も増えていきます。
成熟期
- 事業は安定し、一般的に利益が出しやすい時期です。
- 成長が鈍化し、他社とのシェアの奪い合いとなります。
衰退期
- ジワジワと衰退していく時期です。
- リピート客中心になり、小さい企業はつぶれて行きます。
- 衰退期以降は、企業は撤退するか別の業態へ転換しないと生き残れません。
衰退期に至る前に、別の商材や業界で導入期から成長期を迎えていないと、企業は衰退していきます。
衰退する会社には、転職しないリスクがあります。
衰退する会社の特徴についてはこちらの記事で解説しています。
衰退する会社の特徴|うちの会社は大丈夫?転職活動を始めるべきか?
あなたの会社は?
実は、すでに衰退期を迎えている企業は多くあります。
残念ですが、このような企業は長くは続きません。
衰退期に合っても、企業内に危機感がないこともよくあることです。
- 待遇が悪化する
- リストラ
- 会社の身売り
- 会社が倒産する
など、職を失うリスクが高くなってきます。
早めに見切りをつけて転職活動を始めた方がほうが良いかもしれません。
転職しないリスクは会社が突然無くなるかもしれないことです。
見切りをつけたほうがいい会社についてはこちらの記事で解説しています。
【見切りをつけた方がいい会社で起きていること】その原因、転職の決断
転職しないリスクは視野が狭いままになること
転職しないリスクは視野が狭いままになることです。
1つの企業しか経験していないと視野が広がりません。
「1つの視点」しか持てません。
複数の会社を経験した人は「複数の視点」が身についています。
世間の常識と会社の常識が全く違う事があります。
1つの企業しか経験していないと世間と会社の常識が違う事に気付けません。
会社単位であらゆる常識が違い、大きなギャップがあります。
例
- 社内の決まり
- 社内システム
- 経費の使い方
- 労務管理
- 会議のルール
- 評価の仕組み
- 顧客
- 社風
一度転職経験があると、次の転職先でも、
- ここが違うな
- これは面白い特徴
- ここは進んでいるな
- これは改善の余地あり
と、一つずつ冷静に観察することが可能になります。
転職しないリスクは視野が狭いままになることです。
転職しないリスクは適応力が身につかないこと
転職しないリスクは適応力が身につかないことです。
転職しないと環境変化の体験ができませんので、適応力が身につきません。
- 他社に最適化できない
- 他の会社で順応できなくなる
- 他では使い物にならない
- 新しい職場に馴染めない
こういう人になってしまうリスクがあるのです。
転職せざるを得なくなってから、他社では通用しないことを知るのです。
いざという時に、「他社でも必要とされる人材でいること」が必要な世の中になっているのです。
転職しないリスクは適応力が身につかないことです。
転職しないリスクは自分の力や市場価値がわからないこと
転職しないリスクは自分の力や市場価値がわからないことです。
転職した経験があると、転職活動や転職先で自分の力が通用するのかがわかります。
転職しないと、今の会社で通用していることが、本当に他の会社などで通用するのかがわかりません。
- 財務知識
- ITリテラシー
- マーケティング力
- ロジカルシンキング
- プレゼン力
- 業界知識
通用するかは、会社により大きく異なります。
転職しないリスクは自分の力や市場価値がわからないことです。
転職しないリスクはキャリアアップの機会を失うこと
転職しないリスクはキャリアアップの機会を失うことです。
常に新しい課題が与えられ挑戦が続く環境の会社なら良いでしょう。
そうでなければ、転職をしないとキャリアアップの機会が限定されます。
転職では、自分のスキルや経験を評価してもらうことで、キャリアアップできる可能性があります。
転職前より上の役職にアップできる可能性があるのです。
また、転職によって新しい経験を得ることができます。
- 新しい業務
- 新しい業務システム
- 新しい商材
- 新しいターゲット
- 新しい協業先
- 新しいポジション
- 新しい課題
転職しないリスクはキャリアアップの機会を失うことです。
転職しないリスクは年収アップスピードが遅いこと
年収アップスピードが遅いことも転職しないリスクです。
今いる会社での将来の年収は想像できます。
それが満足できる水準なら問題ありません。
転職する必要はありません。
大きく年収アップしたいのなら、転職によるアップ以外にはありえません。
転職をすれば、今と同じ業務内容でも給与水準を大きく上げられる可能性があります。
会社により年収水準には大きな格差があります。
ここは非常に大事なポイントです。
自分の経験やスキルは、他の会社では高く評価してくれる可能性があるのです。
今の給料に不満を持っているなら、転職しない事には給料が変わりません。
残業時間も、休日数も、転勤なども転職でしか変えられません。
転職しないリスクは年収アップスピードが遅いことです。
転職しないリスクは今の不満が解消しないこと
転職しないリスクは今の不満が解消しないことです。
当たり前ですが、転職しないことには今の会社で抱えている不満は解消しようがありません。
会社に対する不満を抱いている人は多くいます。
休憩時間は、不満の言い合いです。
不満を多く口に出すのに転職しない人が沢山います。
- 労働条件
- 人間関係
- 業務内容
- 評価
- 取り扱い商材、サービス
- ストレス
- 通勤時間
転職しないと変わりません。
転職しないリスクは今の不満が解消しないことです。
転職の判断においては仕事一年耐えれば十分なことについて、こちらの記事で解説しています。
転職しないリスクはいざという時に行動ができないこと
VUCA(ブーカ)の時代
現代は「VUCA(ブーカ)の時代」と呼ばれています。
「VUCA」とは、ビジネス環境や市場、組織、個人などあらゆるものを取り巻く環境が目まぐるしく変化し、将来の予測が困難になっている状況を意味する造語です。
4つの単語の頭文字です
- 「Volatility:変動性」
- 「Uncertainty:不確実性」
- 「Complexity:複雑性」
- 「Ambiguity:曖昧性」
VUCAはもともと、冷戦終了後の複雑化した国際情勢を示す用語として、1990年代ごろから米軍で使われ始めた軍事用語です。2010年代になると、ビジネスシーンでも使われるようになりました。
いつ会社がどうなるかわからない時代
転職しないリスクはいざという時に行動ができないことです。
VUCA(ブーカ)の時代は、これから自分が努めている会社がどうなるかはわかりません。
迅速に行動ができないのも転職しないリスクです。
一度でも転職経験があれば、具体的な対策や準備を行えます。
- 転職サービス選び
- 転職エージェントとの付き合い
- 応募書類の準備
- 面接
- 転職先での人間関係づくり
実際動いたことがあるのと無いのでは全く違います。
経験があると次は楽な例
- 引っ越ししたことがある人とない人
- 一人暮らししたことがある人ない人
転職した事がない人は、必要な行動を起こせなくなるリスクがあります。
転職したことがある人には、自分は変化に適用できたという自負があります。
転職しないリスクはいざという時に行動ができないことです。
転職しないリスクを回避するには
転職しないリスクを回避するには転職以外の選択肢も知る
転職しないリスクを回避するには転職以外の選択肢も知りましょう。
会社人間で長年過ごしていると、「働き方」に対する視野も狭くなっています。
- 役職定年
- 定年延長とはいえ低賃金
取り巻く環境の変化を考えると、視野を広げてみるのもいいかもしれません。
転職しないリスクを回避するには転職以外の選択肢も知るべきです。
働き方の視野を広げることに関して、こちらの記事で解説しています。
転職以外の選択肢|役職定年地獄、再雇用地獄、人生100年時代の働き方
転職しないリスクを回避するには副業にも視野を広げる
クラウドソーシングが発達し、様々な副業と出会うことのハードルが下がってきています。
副業を始めることで、外の世界との接点が出来ます。
転職しないリスクを回避するには副業にも視野を広げましょう。
ブログという副業もおすすめです。
ノーリスク、超ローコストで始められます。
継続すればリターンが望めます。
ブログ副業については、こちらの記事で解説しています。
転職しないリスクを回避するにはセカンドキャリアを考える
人生100年時代と言われています。
ある日ふと気になり始めるのが「セカンドキャリア」です。
50代から先の人生がまだまだ長いのです。
年功賃金や終身雇用が崩壊中で、若い頃から思い描いていた人生とずれてきています。
転職しないリスクを回避するにはセカンドキャリアを考えましょう。
セカンドキャリアについては、こちらの記事で解説しています。
セカンドキャリア|50代以降の人生をどう生きていくのかの見つけ方
転職しないリスクを回避するにはスキルアップに努力する
今の会社で働きながら、スキルアップに努めます。
会社から命じられるのではありません。
自ら能動的に学習します。
転職しないリスクを回避するにはスキルアップに努力しましょう。
パソコンスキルについて、こちらの記事で解説しています。
転職ではパソコンスキルが問われる|40代50代は転職後も必須
転職しないリスクを回避するには転職活動だけでもしてみる
実は実際には転職はしなくても、転職活動を始めることは容易です。
転職活動により、自分の可能性を模索することができます。
転職しないリスクを回避するには転職活動だけでもしてみましょう。
転職活動を初めて見ると、
- 自分には転職エージェントからどんな非公開求人を紹介されるか
- 自分にはどんなスカウトが来るか
により、自分の「市場価値」を知ることが出来ます。
自分の市場価値が分かれば、いざという時の自信を持つことが出来ます。
転職活動すらした事がない状態は避けるべきです。
転職サイト、転職エージェントに登録するところから転職活動は始まります。
転職エージェントから個別に紹介される「非公開求人」に応募しないと転職活動が進みません。
転職エージェントから「非公開求人」を紹介してもらうためには、以下のどちらかです。
- 適切な転職エージェントに登録する
- ヘッドハンティング型転職サイトに登録して、その中で転職エージェントにヘッドハンティングされる
それぞれの転職エージェント、転職サイトには転職業界内でのポジショニング(サービスの立ち位置)があります。
それぞれ得意とする年収グレードや職種、業界、年齢層、ターゲットが異なるわけです。
登録して使い始めてみると、自分と相性がいいのかどうかが更によくわかってきます。
そして多くの転職サービスに登録しないと、適切な求人案件に巡り合うところまでたどり着けません。
登録無料ですので、適切な転職サイト、転職エージェントに複数登録し、使いこなすかが成功へのキーファクターとなります。
あなたに相性がいいかどうかは、登録して活用してみるまでわかりません。
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全て、実際に登録活用したサービスです。
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更に「特化型転職エージェント」を探すことについては、こちらの記事で解説しています。
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