あなたが働いている会社は今後大丈夫でしょうか?
衰退する会社には特徴があります。
実はわずか数年で、会社は衰退に転じます。
大手企業でも中小企業でも衰退する会社に共通する特徴があります。
いつの間にか、40代50代のサラリーマンにとっては不遇な時代になってきてしまいました。
- 役職定年制度
- 定年再雇用後の低賃金
- 早期退職制度
しかし、この3つの不幸は会社が継続してのことです。
会社が衰退すると、
- リストラ
- 会社が無くなり解雇
このようなもっと深刻な状況に至る可能性もあるのです。
衰退する会社の特徴をつかみ、衰退期であることを読み取れるようになりましょう。
そして手遅れにならないうちに、行動に移せるようにしておきましょう。
筆者は50代で、年収1000万円の転職に2回成功しています。
40代でも、2回の転職経験があります。
厳しいと言われる40代の転職に2回成功、厳しいと言われる50代の転職に2回成功しました。
(追記です:この記事を執筆後に、50代で3回目の転職に成功しました。今も頑張っています。)
4確かに厳しい40代50代の転職活動でしたが、「厳しいのがあたりまえ」と理解し、着実な転職活動をすべきだと思いました。
自身のこれまでの転職活動の中で、サイト上に「中高年向けの情報」、「実際に登録して活用した人の情報」、「転職者本人の書いたレビューや口コミ」が余りにも少ないと感じました。
そんな経験を持つ筆者が実体験に基づき、詳しく解説していきます。
目次
- 1 衰退する会社の特徴は経営者が能力不足
- 2 衰退する会社の特徴はなんといっても社長のワンマン経営
- 3 衰退する会社の特徴は幹部の仕事の中心が社内政治中心になっていること
- 4 衰退する会社の特徴は経営陣や幹部が現場やマーケットを見ないこと
- 5 衰退する会社の特徴は経営陣や幹部が勉強していないこと
- 6 衰退する会社の特徴は既存客にのみ集中していること
- 7 衰退する会社の特徴は営業が変な方法で売上を作っていること
- 8 衰退する会社の特徴は会計操作を行っていること
- 9 衰退する会社の特徴は経費の使い方がおかしいこと
- 10 衰退する会社の特徴は他社にシェアを奪われていること
- 11 衰退する会社の特徴は業界自体が衰退していること
- 12 衰退する会社の特徴は長時間残業が当たり前なこと
- 13 衰退する会社の特徴が当てはまっていたらどうすべきか
衰退する会社の特徴は経営者が能力不足
衰退する会社の一番の特徴は経営者が能力不足だということです。
経営者の能力とは、
- 経営能力
- 経営管理能力
- マネジメント力
- 課題設定力
- 戦略力
- マーケティング力
- 人財育成力
などの、会社経営を支える総合的な力のことです。
経営課題の見落としが起きた瞬間から会社の衰退が始まります。
経営課題を見落とすことで表面化するのは売上減少や赤字転落です。
数字が悪化したときには、すでに末期症状です。
数字が悪化する前に課題を発見し、解消することが必要なのです。
常に課題を発見し、解消するのは大変なことです。
今の経営者になってからでは手を打つのには遅すぎたケースもあります。
衰退する会社の一番の特徴は経営者の能力不足です。
衰退する会社の特徴はなんといっても社長のワンマン経営
衰退する会社の特徴が社長のワンマン経営であるケースもあります。
ワンマン経営が必ずしも悪いわけではありません。
企業には、有能な社長がワンマン経営で引っ張っていかなければいけないタイミングもあります。
ワンマン経営には悪い側面があります。
- 社長が聞く耳を持たなくなる。
- 反抗的な態度をとる社員を切り捨ててしまう。
- 太鼓持ちが評価される。
- 周りが「イエスマン」だけになる。
- 社員は思考停止になります。
- 社長は裸の王様になる。
このような局面に入っているのは衰退する企業の特徴です。
衰退する会社の特徴は社長のワンマン経営であるケースもあります。
オーナー企業のデメリットとメリットについては、こちらの記事で解説しています。
オーナー企業のデメリットとメリット|転職をする場合に覚悟しておく
衰退する会社の特徴は幹部の仕事の中心が社内政治中心になっていること
衰退する会社の特徴は、幹部の仕事の中心が社内政治になっていることがよくあります。
これは社長が周りの幹部をイエスマンの太鼓持ちで固めていることにも関係しています。
忖度が重要な体質の会社です。
顧客のニーズに答えることや、業績の向上に結びつく仕事より、自分の立場を繕う仕事に時間を使う会社です。
幹部の責任回避能力が異常に高く、幹部の責任にはならず現場の責任になります。
権限と責任が不一致しています。
衰退する会社の特徴は幹部の仕事の中心が社内政治になっていることです。
転職すべきかの判断は一年耐えれば十分、についてこちらの記事で解説しています。
衰退する会社の特徴は経営陣や幹部が現場やマーケットを見ないこと
衰退する会社の特徴の一つとして、経営陣が現場やマーケットを見ない傾向があります。
- 関心が無くなり、社内だけを見るようになっています。
- 販売現場、営業現場、生産現場を回らなくなります。
- 現場の意見を聞かなくなります。
- マーケットがわからなくなります。
- 時代の流れや変化についていけていません。
- 過去の記憶で判断してしまいます。
過去の成功体験に囚われ、市場の変化に対応しようとしないのです。
今までのやり方に固執して、新たなものを取り入れないのです。
現場で起きている事実や、現場の気持ち、現場が何を考えているのかもわからなくなります。
一生懸命頑張っている社員のモチベーションを奪ってしまうのです。
顧客がわからなくなるだけでなく、競合もわからなくなります。
顧客と競合のことがわからなくなると、戦略不在になります。
経営戦略・事業戦略が立てられません。
戦略を立てても間違っています。
戦略を間違えると、戦術も間違っています。
衰退する会社の特徴は、不適切な実行策で組織が疲弊していきます。
衰退する会社では経営陣が現場やマーケットを見ていないという特徴があります。
衰退する会社の特徴は経営陣や幹部が勉強していないこと
衰退する会社の特徴は経営陣や幹部が勉強していないことです。
一般社員が勉強することは大切なことです。
しかし、それ以上に大切なのは、経営陣や幹部が勉強を続けていることです。
- 技術は日々進化しています。
- 取り入れていく必要があります。
- ビジネスモデルも変化していかねばなりません。
IT対応にもDXにも経営陣や幹部の勉強が必要です。
経営陣や幹部が勉強を続けていないと会社は衰退します。
日本の企業の多くに、経営陣や経営幹部が勉強していないことが特徴として上げられます。
衰退する会社の特徴は経営陣や幹部が勉強していません。
衰退する会社の特徴は既存客にのみ集中していること
衰退する会社の特徴は既存客に集中していることです。
新規客の獲得は常に困難です。
- 既存客をリピートさせ方が容易です。
- 既存客をリピートさせる方と即効性があります。
- 既存客をリピートさせる方と費用対効果が高くなります。
安易に既存客に頼ることに集中すると先がありません。
既存客は次第に萎んでいきます。
ピーター・F・ドラッカー氏は企業の目的は「顧客創造にあり」といいました。
企業存続の条件は「顧客の創造」です。
今、目の前にいる既存客に尽くすことは勿論です。
今まだ顧客になっていない、潜在顧客を発掘することが企業存続のために欠かせないのです。
衰退する会社の特徴は既存客に集中するだけになっていて新規獲得が出来ていないことです。
衰退する会社の特徴は営業が変な方法で売上を作っていること
営業の至上命題は目標達成です。
しかし、衰退する会社の特徴として変な方法で売上を作っていることがあります。
例えば押し込み販売です。
無理やり頼んで納品させてもらいます。
ただし、返品約束の上です。
締日で売上が計上されていれば、「売上」は立ちます。
一回始まると、辞められません。
また、利幅が無いのに売上だけを求めた営業も危険です。
さらに、既存顧客のフォローばかりしている営業も要チェックです。
御用聞き化して、変な仕事を貰ってくることもあります。
衰退する会社の特徴は営業が変な方法で売上を作っていることです。
衰退する会社の特徴は会計操作を行っていること
衰退する会社では会計操作も行われているのも一つの特徴です。
会計操作と言っても、合法内で行えることは沢山あります。
儲かりすぎる場合に行われるのは節税です。
節税も行き過ぎると弊害があります。
衰退する会社では節税とは反対に、利益を多く見せる操作が行われます。
典型的なのが在庫評価です。
在庫額を偽れば違法です。
一方、評価方法のルールを合法内でごまかすことは出来ます。
財務と会計の勉強をしましょう。
衰退する会社の特徴は会計操作です。
見切りをつけた方がいい会社については、こちらの記事で解説しています。
【見切りをつけた方がいい会社で起きていること】その原因、転職の決断
衰退する会社の特徴は経費の使い方がおかしいこと
衰退する会社の特徴は経費の使い方がおかしい場合があります。
お金を書けるべき事にお金を使わないのに、意味の無いものを買ったりします。
長年の習慣で予算化が許されているものもありがちです。
費用対効果を検証するPDCAが回っていません。
治外法権が沢山あります。
不必要なものに金をつぎ込んだりするのも衰退する会社の特徴です。
衰退する会社の特徴は他社にシェアを奪われていること
衰退する会社の特徴は他社にシェアを奪われていることです。
いつの間にか奪われているのです。
競合研究を怠っていたからです。
顧客観察、マーケット研究を怠っていたからです。
シェアを奪われていることに気がついていないケースもあります。
売れないのは価値のわからない客のせいとされていることもあります。
衰退する会社の特徴は他社にシェアを奪われていることです。
衰退する会社の特徴は業界自体が衰退していること
衰退する会社の特徴はその業界自体が衰退していることです。
業界に栄枯盛衰があり、業界のライフサイクルがあるのです。
- 導入期
- 成長期
- 成熟期
- 衰退期
導入期は創業期でもあります。
この時期に直面する課題は、顧客の獲得と市場の拡大です。
成長期は製品やサービスが広く受け入れられて、販路が拡大していきます。
お客様が増える。規模が拡大し、従業員も顧客も増える時期です。
経費も増えていきます。
成熟期は事業が安定し、一般的に利益が出しやすい時期です。
成長が鈍化し、他社とのシェアの奪い合いとなります。
衰退期はジワジワと衰退していく時期です。
リピート客中心になり、小さい企業はつぶれて行きます。
衰退期以降は、企業は撤退するか別の業態へ転換しないと生き残れません。
衰退期に至る前に、別の商材や業界で導入期から成長期を迎えていないと、企業は衰退していきます。
衰退する会社の特徴は業界自体が衰退していることが多いのです。
衰退する会社の特徴は長時間残業が当たり前なこと
衰退する会社の特徴は長時間残業が当たり前になっていることです。
- 長時間残業がサービス残業
- 長時間残業前提のみなし残業の契約
こんなケースも衰退する会社の特徴です。
遅くまで会社にいるのが企業文化になっている会社もあります。
生産性を上げるという概念がありません。
無駄が多く、意図的に無駄な作業を行っていることさえあります。
優秀な社員は去っていきます。
衰退する会社の特徴は長時間残業が当たり前になっています。
ブラック企業についてはこちらの記事で解説しています。
ブラック企業の見分け方|求人票からも読み取れるブラック企業の兆候
衰退する会社の特徴が当てはまっていたらどうすべきか
衰退する会社では出来る限り改善に貢献する
衰退する会社だと気がついたらどうしましょう。
社員で居続けるのはマズいと感じ始めます。
しかし社員である以上、社員でいるうちは衰退を食い止める方法を考えましょう。
ポケットに退職届を準備した状態で働くのは、人生における非常に貴重な体験です。
この局面での立ち振舞が、転職後の会社で役に立つのです。
- 退職を覚悟で思い切り仕事が出来ます。
- 言いにくかったことも言えるチャンスです。
- 居心地を気にする必要はありません。
その行動で会社の衰退を食い止めることは困難かもしれません。
しかし、真剣に衰退を食い止めることを考えると、経営的視点に立つことが出来ます。
現状批判や人の批判でなく、一体どうこうどうすればいいのか考えましょう。
衰退する会社に居るのは暴れるチャンスと捉えましょう。
衰退する会社では出来る限り改善に貢献しましょう。
衰退する会社に居るうちにスキルを磨く
衰退する会社に居るうちに、新しいスキルを磨きましょう。
世の中でニーズが膨らんできている新しいスキルがいいでしょう。
- 英会話
- WEBマーケティング
- プログラミング
会社が指示してくれるわけではありません。
自ら勉強する必要があります。
自らに投資するイメージです。
次のキャリアを形成する上で、そのスキルが助けとなるでしょう。
衰退する会社に居るうちにスキルを磨くことが肝心です。
衰退する会社では転職活動を始める
転職を決断しなくても、転職活動を試すことは容易です。
衰退する会社では在職中から、試しにでも転職活動を始めるべきです。
何しろ転職活動は長期戦で、特に40代以上は何ヶ月もかかります。
早いうちから動いた方が得をします。
もし面接に進んでも、こちらから断ることは自由なのです。
転職サイト、転職エージェントに登録するところから転職活動は始まります。(無料です)
転職エージェントから個別に紹介される「非公開求人」に応募しないと転職活動が進みません。
転職エージェントから「非公開求人」を紹介してもらうためには、以下のどちらかです。
- 適切な転職エージェントに登録する
- ヘッドハンティング型転職サイトに登録して、その中で転職エージェントにヘッドハンティングされる
それぞれの転職エージェント、転職サイトには転職業界内でのポジショニング(サービスの立ち位置)があります。
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無料ですので、適切な転職サイト、転職エージェントに複数登録し、使いこなすかが成功へのキーファクターとなります。
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複数登録して併用することが肝心です。
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